遅めの夏休みで里帰り。といってもさいたまなので
思い立って帰れる距離だけど、
思い立たないと帰らない距離（笑）
母が他界してちょうど10年。
今年はなんだか感覚的にいつもと違うお盆。
10年の月日、速いような不思議な感覚
を覚えるのは自分の変化なのかな。
母が亡くなった時、私は全然泣けなかった。
とても悲しくて苦しくて、さみしいはずなのに、
静かに眠る母を目の前にしても、涙がこぼれてこなかった。
それよりもいろいろな準備をしなければ！という正義感に追われて
その感情にふたをしてたんだなぁと思う。
現実を受け入れた上の現象だと思ってきたけど、
時がたちあの時を感じると、まったく逆。現実にある感情を見ないようにして
強い自分に頑張ってたなぁと。
娘の私が泣いてたら父がもっと悲しむ、周りの人がもっと悲しくなっちゃうって。
母がいなくなっても、普通に生活ができている自分がおかしいとも思ったこともあった。
時がたち、母の死から命と向き合い、感情と体、肉体や魂
いろいろなことを教えられたことからも、今ヨガを伝えることをしている自分につながる。
最近、鏡で自分の顔をまじまじと見ていたとき、母を感じた。
今まで、そんな感覚で自分の顔を見なかったけど、
母に似てるなぁと。もちろん母から生まれたから似ているのは当たり前なんだけど
自分が年を重ね、母に似てきたなぁってまじまじと実感したら
涙がたくさんあふれてきた。
自分の体や顔に触れて感じた時
この体は母がいたから今ここにあるわけで、
母の細胞が私の体を育ててくれたんだと。
だから今感じているこの体、肉体にも母は生きているんだなぁと。
もちろんご先祖様全部につながること。
魂は肉体を離れても生き続けるけれど、
今を生きている私たちには、おおきなものを失った現実は変わらない。
でも自分の肉体を感じて、感謝することができたら
それに気がついたら、現実をより愛で受け入れられた気がした。
自分の体がとてもいとおしく思えた。
なんだか自分の体ではない感覚も感じた。
体は乗り物だって言うけど、その言葉は理解しながらも感じられてなかったけど、
父や母やご先祖様が私の細胞を作ってくれているんだと感じたら
お粗末な扱いをしてきずつけてはいけないと思った。
感情の赴くままに、自由にしすぎていたら失礼だなとも感じた。
今この細胞を操っているのは私なわけで、自分の思い通りに自由にできるんだけど、
がむしゃらになっているときってたいてい感謝をおろそかにしているとき。
バランスを考えたら、頑張っているときも少々無理をしているときも、その無理を認めて
つらさを受け入れてあげながら、体を感じることを忘れないようにしたいと思った。
私は不安なことはよく自分自身で人体実験をしてしまう。
イライラしているときにたくさん食べてみたり、
忙しいからと、寝ずに頑張ってみたり。
からだが疲れているのに、トレーニングをしてみたり。
そしてそれを繰り返して気づく。サインを読み取っていく。
不器用だけど、痛々しいけど、
それが一番自分にしっくりくる成長と進み方だった。
体験した事だから、こころからの言葉に変わり伝えられるのだと。
またそれが自分の自身につながるのだと思う。
自分を愛して、大切にできて初めて、周りの人を愛して大切にできるのだと実感した。
自分の感情とからだとまずはたいわしていこう。
地元の変わりゆく街並みと変わらない自然の景色。
人のスピードを感じながら、自分の成長に気付き、
自然を感じた時、四季を繰り返す自然と前に進む人と。
その間のバランスにいられたらいいなと感じた里帰り。
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